地番から土地の場所を調べる関連記事
場所の分からない土地を調べる方法として、こちらの記事も参考になります。
▶ 地番から土地の場所を調べる方法
▶ 山林の地番から位置を特定する方法
▶ 場所不明の土地とは
▶ 地番が分かっても土地の場所が分からない理由
相続や過去の取得により「地番は分かるが場所が分からない土地」を所有しているケースは少なくありません。
特に山林や原野では、現地が特定できず売却を諦めている方も多いのが実情です。
結論からいうと、場所不明の土地でも特定できれば売却は可能です。
ただし、すべての土地が売れるわけではなく、条件や進め方によって結果は大きく変わります。
この記事では、場所不明の土地を特定した後に売却する方法と、売れないケース・注意点まで実務ベースで解説します。
場所不明の土地でも売却できる理由

まず前提として、不動産の売却は「地番」で管理されています。
そのため、住所が分からなくても、地番と位置が特定できれば取引自体は可能です。
ただし重要なのは次の2点です。
- 実際に現地がどこか分かること
- 境界や利用状況がおおよそ把握できること
つまり「場所が分からない状態」のままでは売却は難しく、位置特定がスタートラインになります。
売却の前提|まず土地の場所特定が必要
売却を検討する場合、以下の情報が最低限必要です。
必要になる基本情報
- 正確な位置(地図上で特定)
- 接道状況(道路に接しているか)
- 面積・形状
- 地目(山林・原野・雑種地など)
これらは以下の資料を使って特定します。
- 公図
- 課税地番図
- 航空写真
※具体的な調査方法は、すでに解説している「地番から土地の場所を調べる方法」や「山林の地番から位置を特定する方法」を参照してください。
場所特定後の売却方法

土地の位置が特定できたら、売却に進みます。主な方法は以下の通りです。
① 不動産会社に仲介を依頼する
一般的な売却方法です。
向いているケース
- 接道がある
- ある程度利用価値がある
- 市場ニーズが見込める
② 買取業者に直接売却する
専門業者が直接買い取る方法です。
向いているケース
- 山林・原野など流通しにくい土地
- 早く手放したい
- 境界が曖昧
③ 専門業者(負動産対応)に相談する
通常の不動産会社では扱いにくい土地の場合、負動産専門の業者に相談するのが現実的です。
向いているケース
- 接道がない
- 山奥
- 利用価値が低い
売れる土地・売れない土地の違い

場所が特定できても、すべての土地が売れるわけではありません。
売れやすい土地
- 道路に接している
- 立地が良い
- 面積・形状が使いやすい
売れにくい土地
- 接道がない
- 山奥・急斜面
- インフラがない(電気・水道)
- 砂防指定地など法規制がある土地
- 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されている土地
特に山林や原野は「利用目的」が見つからないと売却が難しくなります。
売却時の注意点
① 境界が未確定でも売れるがリスクあり
境界確定していなくても売却は可能ですが、トラブル防止のため説明責任が重要です。
② 地目と現況が違う場合がある
登記上は「畑」でも、実際は山林化しているケースがあります。
このように登記と現況が異なる場合、農地として売却できない・農地法の許可が必要になるなど、売却条件に影響する可能性があります。
③ 固定資産税評価額=売却価格ではない
山林や原野は、評価額があっても実際には買い手がつかないケースも多いです。
④ 「場所が分かっただけ」では売れない
特定はあくまでスタートです。
その後の「利用価値の判断」が売却の可否を左右します。
売却できない場合の選択肢
どうしても売れない場合は、以下の方法を検討します。
- 寄付(自治体・法人・個人など)
- 引き取りサービスの利用
- 相続放棄(条件あり)
まとめ|場所不明の土地は「特定後」が本当のスタート
場所不明の土地は、以下の流れで対応します。
- 地番から位置を特定する
- 現況と利用価値を確認する
- 売却または処分方法を選ぶ
重要なのは、「場所が分からない状態で放置しないこと」です。
















