地籍調査が終わるまで待つべき?山林の場所が分からないときの対処法

地籍調査が終わるまで待つべきかを解説する山林の場所不明問題のイメージ

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  • 「土地の場所が分からない」
  • 「地番しか分からない」
  • 「地籍調査が終われば分かるのでは?」

と考えている方は少なくありません。

しかし結論から言うと、地籍調査が終わるまで待つのは現実的ではないケースが多いのが実情です。

この記事では、地籍調査の現状と、山林の場所が分からない場合に取るべき行動について解説します。

地籍調査とは何か

地籍調査済み地域の登記所地図(筆界調査データベース)

地籍調査とは、土地の

  • 所有者
  • 地番
  • 境界
  • 面積

などを現地で調査し、正確な地図(地籍図)を作成する調査です。

この調査は、1951年(昭和26年)に国土調査法に基づいて開始され、現在も全国の市町村で進められています。

地籍調査が完了すると、

  • 場所や境界が明確になる
  • 面積が正確になる
  • 土地取引や登記が円滑になる

といったメリットがあります。

日本の地籍調査はまだ半分程度しか終わっていない

実は、日本の地籍調査はまだ完全には終わっていません。

国土交通省の公表によると、令和6年度末時点の全国の地籍調査進捗率は約53%です。

つまり、日本の土地の約半分は、まだ地籍調査が完了していないという状況です。

地籍調査は1951年から70年以上続いていますが、現在でも多くの地域で未実施の土地が残っています。

山林の地籍調査は特に遅れている

さらに問題なのが、山林の地籍調査は特に進んでいないことです。

都市部や山村部(林地)は、地籍調査の進捗が遅れている地域とされています。

その理由は次のとおりです。

  • 土地が広く境界確認が難しい
  • 所有者が不明・不在のケースが多い
  • 現地確認が困難
  • 山奥で測量コストが高い

このため、多くの自治体では

  • 住宅地 → 農地 → 山林

の順に地籍調査が進められる傾向があり、山林は後回しになることが少なくありません。

自分の土地が調査対象になるとは限らない

もう一つ重要な点があります。

地籍調査は、市町村・都道府県・国などが主体となって実施される事業です。

このうち、多くの地域では市町村が調査区域を定めて実施しています。

そのため、自分の土地がある地区がいつ調査されるかは、自治体の計画によって決まります。

例えば、ある自治体では

残っている区域を調査するのに約30年かかる予定

といった長期計画になっているケースもあります。

調査予定地に選ばれていない場合、さらに長い期間待つ必要がある可能性があります。

全国の地籍調査が終わるまでには非常に長い時間がかかる

岐阜県高山市の地籍調査状況マップ(進捗17%の例)

地籍調査はすでに70年以上続いていますが、全国ではまだ約半分しか完了していません。

この状況から考えると、日本全国の地籍調査が完全に終わるまでには、非常に長い時間がかかると考えられています。

地域によっては、

  • 数十年先
  • あるいはそれ以上

になる可能性もあります。

そのため、「地籍調査が終わるまで待つ」という考え方は、山林の場合特に現実的ではないことが多いのです。

土地の場所が分からないままでは判断ができない

土地の場所が分からないままでは、

  • 管理や処分の判断
  • 売却や贈与が可能かどうかの判断
  • 相続土地国庫帰属制度の検討や申請

を進めることが難しくなります。

特に相続した山林では、

  • 土地の場所が分からない
  • 現地の状況が把握できていない
  • 相続人が一度も現地を確認したことがない

というケースが多く見られます。

まずは地番から土地の場所を特定することが重要

地籍調査が終わっていない山林の場所を探す方法

相続した山林については、地籍調査を待つのではなく、まず土地の場所を把握することが重要です。

土地の場所が分かれば

  • 現地状況の確認
  • 管理の必要性の判断
  • 売却や譲渡の検討
  • 相続土地国庫帰属制度の検討

など、次の行動を判断できるようになります。

地番から土地の場所を調べる方法

土地の場所を調べるには、

  • 公図
  • 課税地番図
  • 航空写真
  • 地形図

などの資料を照合する方法があります。

これらの資料を使うことで、地番から土地のおおよその位置を特定することが可能です。

地番土地特定センターの調査

地番土地特定センターでは、

  • 相続した山林の場所が分からない
  • 地番しか分からない土地がある
  • 譲渡や相続土地国庫帰属制度を検討したい

といったケースで、地番から土地の位置を特定する調査を行っています。

まとめ

地籍調査は土地の境界や面積を明確にする重要な調査ですが、

  • 全国の進捗はまだ約半分
  • 山林は特に遅れている
  • 調査対象になる時期は自治体次第

という現実があります。

そのため、地籍調査が終わるまで待つのではなく、まず土地の場所を把握することが重要です。

地番しか分からない山林でも、資料を照合することで土地の場所を特定できる場合があります。

土地の場所が分からずお困りの場合は、地番土地特定センターの調査をご検討ください。

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