地番から土地の場所を調べる関連記事
場所の分からない土地を調べる方法として、こちらの記事も参考になります。
▶ 固定資産税の土地の場所を調べる方法
▶ 相続した土地がどこかわからない|放置リスクと調べ方を解説
▶ Googleマップやブルーマップでは探せない山林
▶ 地番土地特定サービスとは?
相続した土地について、
- 登記簿はあるけど場所がわからない
- 固定資産税通知書しか情報が残っていない
- 白黒の公図だけでは位置関係がわからない
という相談は少なくありません。
特に地方では、古い情報のまま登記されていたり、公図と現況が一致していなかったりするため、土地の場所がすぐにわからないケースが多くあります。
では、「登記簿だけ」で土地を見つけることはできるのでしょうか。
この記事では、所在不明土地を調査する際に必要になる資料や、実際の調査手順について解説します。
登記簿だけで土地は見つかるのか?

結論から言うと、登記簿だけで土地を特定できるケースもありますが、それだけでは不十分なケースが多いというのが実情です。
なぜなら、登記簿には「土地の権利情報」は記載されていますが、
- 現地の位置
- 現地の状況
- 周辺状況
までは表示されないからです。
そもそも登記簿に書かれている内容とは?
登記簿(登記事項証明書)には、主に次の情報が記載されています。
| 記載内容 | 内容 |
|---|---|
| 所在 | 市区町村名 |
| 地番 | 土地ごとの番号 |
| 地目 | 山林・原野・田・畑・宅地など |
| 地積 | 面積 |
| 所有者 | 名義人 |
ここで重要なのが、「住所」と「地番」は別物という点です。
「住所」と「地番」は違う
例えば、
〇〇市〇〇町1-2-3
という住所があっても、
実際の地番は:
〇〇市〇〇町123番7
のように全く異なる場合があります。
つまり、
- 住所がわかっても地番が不明
- 地番がわかっても場所が不明
ということが普通に起きます。
さらに、山林や畑などでは、そもそも住居表示(住所)が存在しないケースもあります。
登記簿だけで土地が見つかるケース
次のような場合は、比較的特定しやすいです。
住宅地の宅地
都市部や住宅地では、
- 地番
- 住宅地図
- 公図
の情報が整理されているため、比較的容易に見つかります。
周辺情報が残っている
例えば、
- 「○○神社の裏」
- 「実家の隣」
- 「農道沿い」
などの情報があると特定しやすくなります。
ブルーマップで確認できる
法務局地図と住宅地図を重ねた「ブルーマップ」が利用できる地域では、地番から場所を探しやすくなります。
登記簿だけでは見つからないケース

実際にはこちらの方が多いかもしれません。
昔の地番のままになっている
古い登記では、
- 地番変更
- 合筆
- 分筆
が反映されていないケースがあります。
特に相続放置土地ではよくあります。
山林・原野
山林は現地表示が少なく、
- 境界杭がない
- 道がない
- 地番が細かく分かれている
というケースが珍しくありません。
地図混乱・地籍未整備地域
地方では地籍調査が未完了の地域もあり、公図と現況が一致しないことがあります。
昔の地図がそのまま使われている「地図混乱地域」では、土地の位置関係が実際と大きく異なるケースもあります。
この場合、登記簿だけでは現地特定が難しくなります。
所在不明土地を調査する方法

ここからは実際の調査方法を紹介します。
1. 登記事項証明書を取得する
まずは土地の基本情報を確認します。
チェックするポイント:
- 所在
- 地番
- 地目
- 面積
- 所有者
です。
2. 公図を取得する
次に法務局で「公図」を確認します。
公図を見ることで、
- 土地の形
- 周辺地番
などがわかります。
また、土地勘のある人であれば、公図からおおよその位置を特定できることもあります。
3. 地番検索サービスを利用する
自治体や法務局によっては、地番検索サービスが利用できます。
ただし、
- 古い地番
- 山林
などでは、表示されないことも多くあります。
4. 固定資産税資料を確認する
意外と重要なのが、
- 固定資産税課税明細書
- 名寄帳
です。
複数土地を所有していた場合、相続人が存在を把握していない土地が見つかることもあります。
また、市町村は固定資産税を課税するために土地の位置や現況を把握していることが多く、所在特定の手がかりになる場合があります。
実際によくある相談

地番土地特定センターには、次のような相談があります。
- 相続した山林の場所がわからない
- 課税はされているが土地の状態を知らない
特に相続放置された土地は、「存在は知っているが場所が不明」というケースが非常に多いです。
自力調査が難しいケース
次のような場合は専門調査が必要になることがあります。
- 地籍未整備地域
- 古い公図しかない
- 公図を見ても位置関係が判断できない
まとめ

登記簿だけで土地が見つかるケースもありますが、実際には、
- 公図
- 固定資産税資料
- 航空写真
などを組み合わせる必要があることが少なくありません。
特に地方の相続土地では、「登記はあるが場所が不明」という問題が多く発生しています。
所在不明土地は放置すると、
- 相続問題
- 管理責任
につながることもあります。
早めに土地の位置を確認し、状況を把握しておくことが重要です。


















